くすり屋 つつじが丘店

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『MERS』猛威警戒、大流行あるか!?
「中東呼吸器症候群(MERS、マーズ)」と命名された新種のコロナウイルスの感染が、中東や欧州で拡大している。昨年9月、サウジアラビア渡航後発症したカタール人男性を皮切りに、4日現在で計53人の患者が報告され、うち30人が死亡。猛威をふるった新型肺炎(SARS)の再来かと不安が広がっている。【藤野基文、パリ宮川裕章】

世界保健機関(WHO)によると、感染はアラビア半島諸国に加え、欧州、北アフリカにも飛び火している。発熱や肺炎を起こし、多くが下痢など消化器症状を伴う。腎不全を起こした患者もいる。ワクチンや有効な抗ウイルス薬はなく、対症療法でウイルスが消えるのを待つしかない。

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フランスでは5月28日、北部リールの病院で感染者の男性(65)が多臓器不全で死亡した。男性はアラブ首長国連邦(UAE)から帰国後の4月23日、消化不良を訴え別の病院に入院。5月9日にリールの病院に転院し感染が確認された。最初の病院で同室だった50代の男性にも感染し、この男性は今も重篤な状態だ。

仏では感染拡大は食い止められたとの見方が強いものの、イタリアでは1〜2日にかけて新たに3人の感染者が見つかった。またイスラム教の聖地・メッカへの巡礼は6月から増え、大巡礼期間の10月には数百万人に達することから警戒感が高まっている。

仏の医療チームなどの調べでは、患者の排せつ物を介して感染する疑いがある。潜伏期間は9〜12日とみられるため、短い旅行から帰国する感染者を空港到着時の発熱などで見分けるのは困難だ。

国立感染症研究所ウイルス第3部の松山州徳(しゅうとく)室長によると、コロナウイルスはコウモリや猫、豚などさまざまな動物を宿主とするタイプがある。種の壁を越えることはまれで、他の動物を宿主とするウイルスがヒトに感染したことが確認されたのは、死者約800人を記録した2003年のSARSと、今回のMERSだけ。遺伝子分析から、宿主はSARSと同じコウモリとみられるが、感染源や感染経路は分かっていない。

SARSのような大流行は起きるのか。東北大の押谷(おしたに)仁教授(ウイルス学)は、当時は中国での院内感染をきっかけに大流行したこと、感染力の強い患者が感染を拡大させたと指摘。「MERSでも同様のことが起こる可能性はある」と警告する。

今後、国内に侵入する恐れもありそうだ。松山室長は「感染者が帰国後に発症する可能性があり、水際対策で防ぐことは難しい」と話す。厚生労働省は、38度以上の発熱とせきを伴い、肺炎などが疑われる患者で、発症前10日間に中東方面にいた人について、都道府県に情報提供を求めるなど、注意を促している。

(毎日新聞より)


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